歯牙の裂溝(れっこう)の黒い虫歯を治してほしいと来院しても治療の必要性のない場合があります。
私が子供の頃の歯科検診では虫歯の進行程度をC1~C4 と分類していましたが現在は処置歯、無処置歯としか虫歯を分けていません。
しかし、逆にC0 という分類ができています。
これは虫歯でもごく軽度で、今後清掃をしっかりしていれば進行せず虫歯のきっかけを作るということで探針で突っつくことさえ禁じています。
写真のように成人においても黒いものの進行速度が極端に遅く口腔清掃環境がしっかりしていれば治療の必要性がない場合もあります。
むしろ透明度が無くなり白濁した白い虫歯こそ進行速度が速く、早急の治療を必要とすることがよくあります。