どんな器具で自分の歯が抜かれるのだろう?と興味のある方(知らない方がよいかもしれませんが)のために抜歯に使用する器具をご紹介いたします。
噂で歯はペンチで抜く、という話を聞いて鬼のようなことをする職業だと思われる方がいらっしゃいますが実際は抜歯専用の「ヘーベル」もしくは「エレベータ」という歯と歯根膜との間に入れ、くさび作用を利用して歯を押して抜く場合が8割方、残りが抜歯鉗子という専用のペンチ状のもので抜くのが殆どです。
抜歯の際に根の先が折れてしまうことはよくあるのでその際はルートチップというヘーベルの細く小さいタイプで取り除きます。
知り合いが「トンカチでガンガンと骨をたたき割って親不知を抜いた」とその恐怖体験を吹聴し自慢する道具がこのマレットで、「骨ノミ」というそれこそノミと併用して骨を砕く際に使われますがそんなに使用頻度があるものではありません。
これらすべての器具は加熱高圧蒸気滅菌器で確実に滅菌されておりますので感染の危険性は皆無です。
また、機械の故障によって万が一のことがないように滅菌パックには滅菌されたというサインが出るような仕組みとなっています。