他の歯科医院で小臼歯に被せる冠は保険の銀色のクラウンか自費のセラミックしかなく歯と同じに色にするには保険がきかないといわれたが本当でしょうか?というご質問を受けます。
実際のところ保険診療で歯の色とほぼ同色の硬質レジンジャケット冠ができますがそれを選択肢からはずして説明しない歯科医院は多くあります。
理由は
1.割れたりはずれやすい。
2.当初は見た目が良いが3年ほどすると食べ物の色素沈着によって色が変わって汚くなる。
3.それ以降は材質が柔らかいため咬合や歯ブラシ時の研磨剤によってすり減り本来のかみ合わせからずれてしまう。
等です。
しかし、さまざまな種類の治療法があり良くないとはいえ歯科医師側は保険診療の範疇でもに存在することを患者さんに説明し選択させるべきでしょう。
それぞれ違う方ですが左が最近入れたての硬質レジンジャケット冠、右が当院で装着して7年後のすり減ったものです。
>やっぱりそうか。私も、硬質レジンジャケットクラウンに対する十分な説明は一切行われませんでした。第一小臼歯がすっぽり銀歯で覆われています。銀歯以外は保険が効かないとのことでした。確かに硬質レジンジャケットクラウンにするには色々と制約などがあり歯医者さん自身はあまり進める人はいないと聞きました。それでもお金がなくてどうしてもということなら施術してくれる歯医者さんははたしているのでしょうか?
>すごく悩んでいます。助けてください。
実はその医院にかかる約半年前に良心的な歯医者さんに通っていたのですが、その際は、第一小臼歯に関して歯がすっぽりはまるような銀歯を入れるとは言っていませんでした。半年で根の治療を7-8回も(往診署には回数よりも時間をかけて欲しいと書いた(回数重視か時間重視かの選択肢があった)のに…。保険の点数稼ぎか!)し、硬質レジンジャケットクラウンに関する説明もしないまま治療されては納得がいきません。
すでに銀歯が入ってしまってお嘆きのこと、残念に思います。
>それでもお金がなくてどうしてもということなら施術してくれる歯医者さんははたしているのでしょうか?
必ずいますが事前に確認が必要でしょう。
ブログにある理由でいやな顔をする歯医者さんもいますが現在の保険で認められているので欠点を説明した上で施術するべきでしょう。
ただし、説明は必要ですがもしかしたら歯の高さが足りなくてどうしてもレジンジャケットクラウンに出来ない場合もあります。
回数の多い根の治療に関してはいろいろな治療理論がありますので一概にどうこうとは言い切れません。
(いい訳がましいコメントですみません)
硬質レジンジャケット冠についての詳しい説明を教えてください
よくわからないので知りたいです
レジンジャケット冠は金属の裏打ちのないむくのレジンで構成されています。
かつては熱重合といって熱で固めるタイプでしたが現在は殆ど光重合に取って代わっていて以前よりも耐摩耗性が優れてきています。
しかし、金属の裏打ちがないため堅さや変形には弱く、臼歯部では2~3年程度が限度と考えた方がよいでしょう。