滅多にないことなのですが矯正歯科治療では出てこない犬歯などを開窓術という方法で口腔内に出し、ブラケットをつけて本来の位置まで移動させることがあります。
矯正歯科からの依頼もありレントゲンで診断した結果この方は20歳で将来自然に萌出することは出来ないと診断しました。
まず麻酔下で粘膜を一層取り、歯牙を覆っている歯槽骨を骨ノミで慎重にかつ丁寧に取り除きます。
その下には綺麗な放出してない犬歯があるので5ミリ四方ほど口腔外に露出させます。
これで矯正装置のブラケットを取り付けることができ、ゴムなどで引っ張ることにより本来の位置に移動させることができるようになります。
ただし、保険点数が高く今回は初診料込みで1万円近くなってしまいました。(手術だけで2,820点)
後日、最初の犬歯と思った歯牙は実は過剰歯と判明し再手術を行いました。