・全体ミーティングは朝、晩それぞれ30分~1時間行い晩は翌日のグループの派遣先、役割分担を行う。
全体のボス、チームごとのチーフが必要となる。
・9人3グループで宮城県歯科医師会手配の3台のレンタカー、ベースキャンプは2つ、K-Wave(気仙沼市総合体育館)
ベイサイドアリーナ(南三陸町総合体育館)
・宮城県歯科医師会大規模災害対策本部医療救護班作成「医療救護班行動予定」に避難所が数千記載されているので
それを元に行動している。
本日は前日と同じく、6:30起床、7:30一関厳美温泉いつくし苑発3グループほぼ同時刻18:30頃帰る。
Aグループ
午前午後ともに気仙沼の被災中心部(津波と火事で壊滅状態になった)小さな被災者避難所(個人宅を含む)を数カ所回った。
大変喜ばれ今後も発掘の価値があることを痛感する。
南三陸の場合はすべてを津波にさらわれているため見渡す限りの荒野であるのに対して気仙沼の被災中心地は
生活の後が多く残っているため別の意味でよりいっそうの悲惨さを感じる。
景色の中で感じたのは宅急便の(ボランティアか)存在である。
ライフラインがない状況での個人宅の注文をとり、生活必需品を届けるという重要な役目を
なしている。
被災地において流通の大きな役目を果たしていることは過去にはなかった光景ではないか。
Bグループ
BチームはK-Wave(気仙沼市総合体育館)で午前は口腔ケアの回診、午後は2人がAグループと同様に被災地を訪問し
1人のみで主にポータブルユニット歯科診療を行った。
被災地訪問では気仙沼北東部自治会長に歯ブラシを渡して非常に喜ばれる。
今までの避難所では初期のマスコミによる報道で歯ブラシが有り余っている状況だが
小さな集落ではまだまだ支援物質が足りなく苦労しているようだ。
K-WAVEでの治療は(13:00~15:00菊池1人介助なし)5名、FCK脱離、再装着、スケーリング、クラスプ締め、P急発、Perにそれぞれ対応した。
(注)16:00からは医療チーム合同のスタッフミーティングあり口頭で報告。
Cグループ
南三陸のアリーナにおいて斉藤先生の指示の元2つの避難所を回った。
昨日から事前に派遣先への連絡を行うようになる。
以前のBグループへの被災者の態度は改善され喜ばれるだろうが行動の自由度は制限されてしまった。
1.馬場中山生活センター
非常に喜ばれた。
2.石浜集会所
歯痛がある方がいるため歯科バスを要望される
歯科バスについてはアリーナにおいて広島県歯科医師会と宮城県歯科医師会のものがあり非常に貢献していた。
神奈川県歯科医師会でもかつてあったが今は所持していないようだ。
いつ災害が起こるかわからないことに対する維持経費は財政上苦しいであろうが災害対策とはそのようなものだろう。
本日は宮城県歯科医師会細谷会長がK-WAVEに自らいらっしゃって避難所を視察した。
その際、足りない物資の入ればケース、ポリデント、入れば歯ブラシ、ポリグリップなどを運び入れてくれて
非常に助かった。
神奈川県歯科医師会へ
災害時における歯科バスは有効だがそれよりも必要品を入れた災害救急セットが数台会館に用意するのは
いかがでしょうか。
学生の頃使用したような技工箱(大工道具入れ)に充電バッテリーエンジンなどの必要機材をまとめてセットを作り、いざというときに
使用できれば今回のような不具合は回避できます。
支援物資だけ有り余っていて肝心の道具がない状況では簡単な義歯修理も困難を極めるのです。
今回のことで必要性を強く感じました。