パソコンは一部の歯科矯正医以外にはあまり使われていないのが現状です。
そこで、手前味噌ではありますが、私のパソコンの活用方法を公開いたします。
レセプト用パソコン(レセコン)の導入のすすめ
◆現在導入率が48%位でしょうか?パソコンに慣れるためや保険請求(レセプト)の簡素化のためのレセコンの導入は是非とも必要なことでしょう。
これは月初めの手書きによるレセプト作成の煩雑さを避け、診療業務に専念できるというメリットと後で述べる、税務の青色申告書を作成する資料(月次表、年次 表)をすぐに取り出せるという点で非常に有効です。
またこれにより些細なケアレスミスによる計算の間違いや病名の漏れなどがチェックできるので条件によっては請求点数が数%上がることもあるかもしれません。
費用はリースでメーカーによって一月当たり約2万5千円から7万5千円位までの開 きがあり機能の点でもひとっからげには言い切れませんが、5万円辺りが相場でし ょう。
この費用と現在手書きによって支払っている金額とを比較して同じくらいならレセコンに移行すべきです。
他の機能としてはリコールカードの宛名書き、カルテの印字(表書き、内容)、診療終了後日計表を作成しレジとの金額を合わせる等でしょうか。
◆このとき長年つきあっている手書き事務の方の解雇に頭を悩ませるのが必須です。
そこで私の場合、1年間にわたって徐々にレセコンに移行させることによって先方に「時代の変化」を勘づかせる事をしました。
具体的にはレセコン作成のレセプトのチェック→国保のみまたは社保のみのチェック→総括のみのチェック、と移行します。
当然チェックのみで印字、計算はパソコンが行いますので支払給与は少なくしていきます。
重複の費用がかかるのですが、古くから付き合っている手書き業務者を気持ちよく「切る」うえでは後腐れのない良い方法だと思われますがいかがでしょうか。
お勧めのOSは現在主流のWindowsではなく古いタイプのMS-DOSです。長所はとにかく処理が「速い」ので診療が忙しいときの入力でもいらいらすることがありません。 (1999年当時)
◆最後に重要なことはレセコンは欲張ってインターネットや文書作成などの他の仕事と一緒の機種で行わないことです。また他の機種とネットワークでつないでもいけません。
万が一そのことによってデータが飛んでしまったり、ウィルスが混入したり、止まってしまったら保険請求において取り返しのつかない「大事故」になり得るからです。(今はそうは思いません)