親不知は2本の大臼歯のさらに後ろに位置しています。
この親不知が時として体調の悪いとき(風邪をひいたり)にうずき出し、つばを呑みこんだときに痛かったり、口をあけられなくなったりすることが良くあります。
でもなぜ生まれながらにあるからだの一部分にもかかわらずそんな悪さばかりするのでしょうか?
その理由は親知らずが持って生まれた中途半端な性質によるものなのです。
1.退化傾向の組織である。
例をあげると盲腸や人間が猿だった頃必用だった「しっぽ」のようなもので人の歴史において過去には必用だったのです。
ところが、現代のようなやわらかな食生活習慣においては不必要となってしまいました。
2.現代人はあごが小さくなっている。
本来親不知を含めて32本の歯が噛んで働いてくれるのが理想なのですが、硬い食べ物をすり潰す必要の無い現代人にとって第3番番目の大臼歯は必要なくなってしまいました。
柔らかい食習慣ため、あごはドンドン小さくなってきているのです。そこで最後の位置にある親不知は押しやられてとんでもない方向に向いていることが良くあります。
3.すぐに虫歯になってしまい、口臭の原因となる。
どんなに歯がよい方でも親不知だけは食べ物が溜まるところにあるせいと、磨きにくいためすぐに虫歯になってしまいます。それが前のほうの歯に波及してほかの歯まで虫歯にしてしまいます。当然口臭が発生します。
※最良の治療法は抜歯
残念ながら最良の治療法は「歯を抜く」事です。
歯を抜くと聞いて、「怖い」と思うのは当然です。
なにせからだの一部分を亡くすのですから。人によっては「臓器提供」という言葉を思い出す方もいるほどですから、大変な恐怖には違いありません。(私自身もそうでした)しかし、痛いのは当日と、長引いても2~3日ほどです。思いきって要らない親不知とは決別することをお勧め致します。
誰か、親不知の名前の由来を知っている方いらっしゃいませんか?8/26に親不知の抜歯のしました。それで、なぜ親不知というのかふいに疑問になったからです。お願いします。
こどもの歯(乳歯)は6歳から12歳頃までに徐々に永久歯に変わっていきます。
ちょうど小学生の時期で親も子供がかわいくてその成長に一喜一憂します。
七五三のように成長を祝ったりもします。
そんなときに乳歯が永久歯に生え替わるというのはうれしいものですし、また親が子の口の中に興味を持っていることと思われます。
ところが親知らずは大概二十歳を過ぎてからゆっくりと生えてきます。
このころには子供の口の中のことにはあまり興味が無くなるのでしょう。
そこで「親が知らないうちに生えてくる子供の永久歯」ということが語源と思われます。
いつ仕入れた情報か忘れました。また間違っていて思いこみかもしれませんのでその節はご指摘ください。
>追記です。
ネットで調べたら下記の他に
「昔、人生は50年と短命でした。生えてきた頃には親はすでにこの世にはいないというのが普通でした。その辺が名前の由来らしいです。」
というのがありました。